優しくされたいと願うことは間違いか

ここ数日、友人から聞いた話が頭から離れない。

友人が、職場で後輩を呼んで指導をしたら

さみしい、
疎外感を感じる、
自分だけ誘われない、
認めてくれない、

優しくされたい

そう言って彼女は号泣したそうな。

職務に関する指導をしたはずなのに、関係ないことで泣き出したんだけど。一体なんなの？？と友人はご立腹だった。

その後輩と以前書いた記事のCさんが妙に重なった。
Cさんと重なる＝自分とも重なるわけで。心がえぐられるように痛くなった。

「優しくされたい」か。

敢えて口に出して言ってみた。なんとも言えない気持ちになりたい人は是非やってみよう。

この言葉の持つ、陰パワーのすさまじさに正直すっかりやられている。

優しくされたい、は甘えなのか

優しくされたい願望は多くの人が持ってる。M以外はね。

とはいえ、「職場で」優しくされたい、と訴えた時点で盛大な甘ったれ野郎認定されるのは避けられない。指導されている最中にこれを言ってしまった彼女は、間違いなく甘ちゃんだ。

「日本社会に優しさなんかない」なんて思わない。

社会に迷惑をかけまくりながら生きてきた。

優しさはあるところにはあるし、意外な懐の深さも社会は持っていると思う。それでも、厳しいものであるという前提の上に立った優しさなので「優しくしてもらえる」と思ってるなら相当間違ってる。

例え学生アルバイトだったとしても、基本は

労働と対価

彼女が求めてるような人間関係や人の優しさ、やりがいがどうとか、成長したいとか、ぜーんぶ、基本が成り立った上での副産物でしかない。

優しくされたい、気持ちはすごくわかる

ここからは私の個人的感情。知人の後輩、という縁もゆかりもない人なので、ただの勝手な解釈。

優しくされたい

という思いの切実さは、単純に「甘えでしょ」と切り捨てていいのだろうか。これを口に出すって、よっぽど思い詰めてたのかなと。

いじめられたり無視される程ではないけど、微妙にうとまれる人っているんだよねー。

空気が読めなかったり、協調性がなかったり。本人はうっすらと、自分をとりまく人間関係のぎこちなさを感じてる。でも、原因にはなかなかたどり着けない。

私もずっと気付くことが出来なかったから。

やんわり感じる疎外感
縮まりそうで縮まらない他人との距離
正体がわからない不安
自分はおかしいのか？？考えすぎなのか？？

いくら頑張っても改善されない人間関係にひたすら消耗して、迷走して。

誰かに見てほしい
誰かに受け入れてほしい

優しくしてほしい。誰にでもいいから大切にされたい。

と思ったことある。

冬の夜に1人で街にいるような静かな物悲しさではなくて、喉からこみあげてえづくような、強烈な渇き。今すぐに「何か」で満たさないと頭がおかしくなってしまうような渇き。

そんな渇きを、彼女も感じていたのかなあ。仕事中に号泣までしたなら、もしかすると・・って思う。願わくば、ただの平和ボケ甘ちゃんでありますように。

そう思いながら、知人の話を聞いてた。

優しくされたい時はどうする？？

経験上、

優しくされたい、受け入れてほしい、自分の存在を肯定してほしいって欲求が爆発しそうになった時。どうにか解消しようとするとまじでロクなことがない。これは断言できる。

無理矢理どうにかしようとして、歪んだ人間関係を得たり、すでにある人間関係を歪めてしまうから。もうこちとら、歪め職人かってくらい歪めてきた。

満たされない渇きを、他人に満たしてもらおうとしちゃだめなんだ。

頑張ったところで、人は急には受け入れてもらえないし、愛されもしない。元も子もない結論ですが、「どうにかしようとしない」のが最適だと思ってる。

じりじりとひりつく、他人への執着。満たされない自己承認欲求の存在を感じながらも、それでも踏ん張って日々を過ごすしかない。

地に足をつけてやるべきことに打ち込んだなら、誰かが見てくれると信じて。

いんふぁー

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