価値とは何か?フリマアプリにその答えはある
- 2020.01.13
- 雑記
一端のワーキングプアのくせして「価値」について考えるのが好きです。だから価値の話をしよう。
価値とフリマアプリ
実は私、数ヶ月ほど今で言う「せどり」というものに手を出していた時代があります。フリマアプリが世に出てまもない、数年前の話ですね。
きっかけは、とあるリサイクル店で本を探していた時。そこは中古衣類も少しだけ売ってた。
ふと見ると、とある人気ブランドのTシャツが800円で売っている。自分には絶対に似合わないTシャツ。
たまたまフリマアプリをインストールしたばかりだった私は、
「このTシャツも、世の中には欲しい人がいるんだろうか?」って興味が湧いた。
興味本位で、自分なら絶対着ないようなロックンローラー感満載なそのTシャツを買った。
アプリに掲載して3分、3000円で売れる。わお。
写真をとって、使用感や状態などは正直に記載する。トラブルで面倒事は嫌だったので、事細かに描いた。それでも作業自体は10分もかかってない。ネットオークションもやったことないし、すごくドキドキしたのを覚えてる。
今でこそ、せどりや、転売屋といった言葉が広まっているけど、当時の自分は恥ずかしいほどに無知だった。
至って単純に「こりゃ割の良い小遣い稼ぎになるかも」と思ったわけです。
当時、事情があってえげつない節約&貯金をしていましたから。嘘偽りなくお金はほしかった。
メイン業のかたわら、その辺でアパレル品を仕入れて転売。3〜4ヶ月である程度まとまったお金を得て、本業が忙しくなったのでそれ以来やってません。
むしろ、現在同じことをしようとしてもきっと無理。アプリの普及によって、みんなの中古品に対する敷居がぐーんと下がって、需要は上がったんでしょう。
それまで中古品をゴミにプラスアルファしたような値段で販売していたリサイクル店も、適正な相場で値付けされるようになった。掘り出し物を探す労力を考えると割にあわない。まだ普及しきってないあの時だからこそ、成り立ったことだと思う。
転売をするにつれ、なんかせこいことしてるな〜、という思いもあったものの、
お金はもらえるし売った人には感謝される。
何より
人がゴミとして手放したものが、他の誰かにとって商品になる
これが楽しかった。正直ね、ゲームみたいな感覚だった。私だったら100円でもいらない、中古のTシャツ。どこかの誰かにとっては3000円と引き換えに手に入れるべき価値があったんだ。実際には、もっともっと利幅が大きい取引もあった。
需要を想像して、それが当たればマネーゲッツ。そんなビジネスの根底が、すごく小規模ではあるものの体感できた。
ついでに、価値って一体なんなんだろう?と考え続けてたのもこの時でした。
物に対する価値は様々
例えば、あるブランドが好きな人がいたとして。この人はブランドのデザインが好きだったり、その値段そのものに価値を見出してると思うのね。
デザインなら、その商品の唯一無二っぷり、いわば個性を価値としてる。
もう一つの例は値段。誰もが知る高額ブランドを身につけることで、こんな高いものが買える、という「富の象徴として映えること」を価値としている。
他にも機能性だったり、美術、文化的な価値だったり。色々ですね。
物の多さもさることながら、価値の多さもいっぱいあるんだなあと思うわけです。時代によっても価値はめまぐるしく変わるんでしょう。
状況によっても変わるしね。
極論を承知で言わせてもらうと。
もしも天災で、生死を分けるような状況だったなら、本当に価値あるものとは、水や身を守る服ですもんね。服も満足に調達できない状況なら、その辺にゴミとして捨てられた布でもいい。これがエルメスのバーキンやヴィトンよりよっぽど価値が生まれる。
まとめ
自分もふくめ、物の価値と価格はごっちゃになりやすいと思う。
でも価値は、価格に比べてずっとずっと流動的で曖昧なものだよね。しつこいようだけど、人の数だけ価値が存在するなと。
私は起業家じゃないし、経済のこともとんとわかってない。
それでももし、価値を創造できるなら、色々と面白いことに挑戦するチャンスは増えそうだな、くらいには思いますね。
いんふぁー
-
前の記事
承認欲求が強いならどう生きるか 2020.01.12
-
次の記事
明るくてポジティブな話をします 2020.01.13
コメントを書く