悪口の上に友情が成り立った瞬間を見てしまった

もともと、人の悪口は言わない方だと思う。

悪口はよくないよ!

なんて道徳心からじゃない。他人はほぼ平等に苦手。特定の人に拒否反応が集中することがあまりないってだけです。

みんな平等で、みんな苦手(嫌いとは違う)

そんな私の隣で今日も悪口が囁かれ、あろうことか悪口の上に成り立つ友情まで見てしまった。その話をします。

悪口は悪いことか

道徳的には悪いことって知ってる。でも社会に出ると、本当に色々な人種がいるからなんとも言えない。

仕事ができない人
サボり癖がある人
理不尽なクライアント
コミュニケーションが成り立たない上司

こちらから離れて済むならいいけど、仕事だとそうはいかない。
業務プレッシャーに加えて、逃げられない人間関係は絶えずストレッサーになる。
悪口の一つでも言わなきゃやってられんよ。って思うこともあるだろうな。

そこを汲むことなく「悪い事だよ」って清らかな目で正論ドンする気にはなれない。

ただ、

悪口を言うと言ってる側の品格は落ちますね。
自分は器がちっさいですーって、自らおっ広げている不健全な行為なのは間違いないわな。

いいんですけどね。不健全だって。

損を承知でギャンブルを楽しむも、不健康を受け入れて酒タバコをのむも、自由だと思う。正直いって不健全なものほど楽しくて気持ちがいいのはしょうがない。

 

悪口ってそういうもんかなと。

不健全との折り合いを上手くつけて人生楽しむ人はたくさんいるし、折り合いをつけられず破滅していく人は残念でしたねとしか言えない。

悪口を言いたい人は不健全であることを、自分の格が下がっていることを、承知で言えばいい。誰かに伝わって問題をおかすリスクも背負うつもりで言えばいい。

なお、

いじめは論外。いじめる側は即断罪されればいい。

職場でみた悪口と友情

とある職場での登場人物は3人(と私)。私含め、みんな同年代です。

同僚A 古参の社員
同僚B 中堅の社員
同僚C 新人社員

ほんの1ヶ月前までは、

AさんからはBさんの悪口を、
BさんからはAさんの悪口を、交互に聞く日々でした。

私は否定するでもなくノルわけでもなく、ただのうなづきbotとして過ごしてた。

うんうん、
あ〜なるほどね、
○さん頑張ってるから、そんな風に思っちゃうかもね、忙しいと余裕なくなっちゃうよね、
確かに〜、
それは辛いところだね〜

「上の選択肢から適当な句を選びなさい」方式で、選択する本物のbot。

時々ミスって、
「〜〜どう思う?」って疑問形で聞かれてるのに
「うんうん、なるほど。」って間違えてた。ポンコツbot。

AさんからするとBさんは仕事が出来ず、BさんからするとAさんは厳しすぎるのだそう。客観的に見ても2人の溝は深くて再生不能そうだ。そのうちBさんが辞めて終息すんだろうと思ってた。

 

それが新人Cさんの登場により、展開は意外な方へ。

Cさんは悪気がないのに、なぜかすべての発言が上から目線になってしまうという特殊スキルの持ち主。出会って間もない社員を遊びに誘うなど、距離の詰めかたも人を警戒させるものだった(私は誘われなかったけどね!)

上司や環境を小馬鹿にするような発言は、あんまりよろしくなーとは思っていたけど、こういった輩はすぐ淘汰されて辞めるだろうしどうでも良かった。

ただ。友達が欲しすぎて他人との距離感を見失っている様子は、自分にも重なって可哀想に思えた。
職場では1番、普通に接してたはず。(にも関わらず私だけ誘われなかったけどね!悲)

 

 

AさんとBさんは、Cさんを受け付けませんでした。

2人とも、彼女の発言一つ一つに腹をたてる。

今日はあんなこと言ってた。昨日はこう。
その時仕事はどれくらい忙しかったのに、こんなことをしてた。
服装は、メイクは、前職は。きっと今までこんな人生だったんだろう。

密着ドキュメンタリーでも作るのかよってくらい、行動を把握し評価する。語録も刷りかねないほどCさんの発言も一言一句話題にしており、むしろファンなんじゃないかと思う。

 

あれだけ深かった2人の溝が。Cさんへのバッシングという部分でだけ心が一致し、あれよあれよの間に関係修復する過程。私にはこっちの方がよっぽど目が離せないことに。

 

お互いがいなくなればいいと思ってたこの2人が、

個人的にラインもするようになり、
会社帰りに飲みに行き、
休日をかぶらせて遊びにいくようになった。

私が知る限り、最初はラインも飲みもCさんの悪口オンリーだったはず。この間たった一ヶ月。進展早いわ。以前まで私が聞いてたあの日替わり悪口は何だったんだよ。

それは友情なの?

友情ってなんだろう。女同士の友情に疎すぎる自分にとって、AさんBさんのそれは友情なのかわからない。

もしかしたら、Cさんのことはきっかけに仲間意識が芽生え、お互いのことが理解しあえて友情が生まれたのか。私はAさんもBさんも嫌いじゃなかった。兼業を理解してシフトの融通も聞いてもらってるし、応援もしてくれる。

ある時、Aさんがぽろっと言った言葉。

「いんふぁーも誘いたいけど、優しすぎるからなあ」

これはもう露骨に、2人でいる時は悪口大会開催であるということだ。あとどういう了見か優しいと思われてる謎。

 

私だって友達はほしい。ラインで感情を共有したり飲みにいったりするのが羨ましい。

それでも・・

やっぱりどう考えても、人への悪意の上に成り立った関係は勘弁だ。正義感なんて持ち合わせてない。
「欲しかったやつと違う」だけだ。AさんともBさんとも、もっと普通の友好を築きたい。Cさんにもよい友達がが出来ますようにと願う。

 

今書いてて気付いてしまった。

こうやって何に対しても中立で公平ぶってるやつが、1番友達ができなさそうだなということに。

 

いんふぁー

 

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