ダラダラ過ごせない人がダラダラしてみた
- 2020.01.03
- 日常
ありがたいことに、今年の正月はしっかりお休みをいただいちゃったんですー。こんなにも暇なのに。望む者に与えられず望まない者に与えられる不条理。
私のようなぼっち民にとって、年間行事に休みをいただくなんて、もったいないの一言!
もったいないクリスマス
もったいない誕生日
もったいない正月
ああ、去年はお金こそ使ってないものの、年間行事は湯水のように大盤振る舞いしちゃったよ。
せっかくだし、正月らしくダラダラ過ごしてみたくなりました(以下ダラ活とします)。
でも実は私、ダラダラ過ごす=怠惰に謎の後ろめたさがあるタイプなんです。
なぜダラダラできないのか
絶対的にそんなことはない。怠惰は必要なものだ。頭ではわかってる。それなのに、休日の過ごし方ひとつとっても、わかりやすく有意義な過ごし方を望んでしまう自分がいる。
- 遊びに行った
- 勉強をした
- 家事を片付けた
これはこれで良いのだし、そうでなくても良いわけです実際のとこ。でもままならない。
にもかかわらず、わかりやすく有意義なこと、も全くできてないわけです。何が一番問題ってここよここ!
「せっかくの休日だし、家事も勉強もしたいのに〜」なんて思いながら、スマホを眺めてるうちに一日が終わるって最悪のやつよ。やりたいこともせず、休息もとらず、自己嫌悪だけ残るってとんだ罰ゲームなみの仕打ちですよ。生き方下手すぎてビンタしたいわー
「行動」だけ見るとダラダラしてるんです。でも違う!全然ちがう!
- 何をしたいのに行動に移せていないことと。
- 積極的にゆっくりダラダラ過ごすこと。
この2つは似て非なるものかと。前者はダラ活に見えてそうではない、偽ダラ活なのだ。現状、休日の大半は偽ダラ活なんです。いやぁぁぁああ。
私だってダラ活がしたい!
ダラ活をしてみたい
ダラ活入門をするにあたり、あらかじめ「何をするか」決めておく。もしかすると「決めておく」こと自体が、始まりとして間違ってるような気がしないでもない。でもいいの、何事もまずは形からでしょう??
今年の正月は「読書」をえらびました。それも小説。仕事に関係ない本を読むのは久しぶり。ただただ活字を追いたかったので、京極夏彦。
京極夏彦を読む→疲れたら寝るorぼんやり→京極夏彦
このループで正月を過ごすことにする。わたしの正月は京極で始まり京極で終わる。
京極夏彦のシリーズはいくつかあって、メインは猟奇殺人事件をめぐるミステリー。伏線とフラグだけでお腹いっぱいになるくらいの緻密なストーリー。登場人物の個性がみんな「変に際立ってる」などもろもろの魅力は差し置いておこう。
大事なのは、字数めっちゃ多い。ってこと
人に致命傷を追わせることもできる。と評判の厚みを誇る京極シリーズ。本筋以外のサイドストーリーや関係のない雑学もごっそり詰め込まれているので、活字の海に沈みたいときにはうってつけ。
そう考えると正月テレビはよくできている。死ぬほど面白いわけでもなく、すごく感動するでもなく、なんとなく見てしまう内容の薄さで延々と続きますよね。これもダラ活促進のためなのかもしれない。
ダラ活の末に見えたもの
そんなわけで、京極ループで過ごした三が日でした。ダラ活入門をして得たもの、それは・・・
想定からは大きくブレない程度の「ただ時間を浪費した感」
それだけ。そりゃそうですよ。だって京極読んで、疲れたらぼんやりして、息してただけだもん。
いや、違うんです。ごめんなさい。もうはっきり言っちゃって何もない、得たものなし。そりゃ私だって起承転結をつけたい。適当に(こら)それっぽいことを書きたいところではあるのだけど、それっぽいことですら思いつかない。
京極を読み進めて得るのは物語の展開。
余計な思考を除して得たものは虚無。
それ以上でも以下でもなかった。
ダラ活することで、もしかしたら今までの自分に見えていない時間感覚や、思考が柔軟になるとか「なんか良いことあるんじゃないか」って期待が少しあったのです。これがRPGなら、何かひとつくらいイベント起きてもいいでしょうに。
あれ??「何も得ずにただ時間こそが経過していく様子」こそ、本来のダラ活としてのあり方としては正しいのだろうか?なんだー、合ってた合ってた。
ついつい行動に対しての得たものだとか成長できたこと、なんて生産性を求めちゃうのは悪いクセだと思う。無為な時間に何でもいいから意味をつけたがってしまうのよね。これも度が過ぎるとダサいよね。
これがテレビだったらそっこーボツ企画だと思いますが、現実とはこういうものなのかもしれません。
でも京極ミステリーはやっぱり面白いと思ったので、買い足しました(着地点見失った)。
いんふぁー
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